「形」という概念を中心とした学際的な科学の確立を目指します
Welcome to Society for Science on FORM, JAPAN
自然の探求や,技術的な研究の場において,物の形が問題になることがしばしばあります.結晶の形,コンクリートや合金内部の立体構造,球の充填構造,地形の形成等,その例は数多くあります.これらに共通の点は,多数の要素から成り立ち,それらが複雑な配置をとっていることです.集合体の典型である生物や,体内の器官についても,機能と形が密接に関係していることは疑いありません.それらの働きを研究するときは,形を定量的に記述する方法を探る必要があります.さらに,画像処理やパターン認識の技術が,しばしば必要になりますので,形の科学は情報という概念を含むことになります.また都市や地域などのような社会構造も,形と関連しています.形の科学会は,このような研究を通して,研究対象で分類される従来の科学の枠組みを越えて「形」という概念を中心とした学際的な科学の確立をめざしているのです.「形」に興味がある方なら,どなたでも入会していただけます.